2009-02-26

アフタヌーンティ

Brown's Hotelの English Tea RoomでTraditional Afternoon Teaをしました。

インターネットで予約をして予定時間の3時より20分前に到着しました。10分前に入室。入り口で予約の旨を伝えると椅子席とソファ席が向かい合わせになった二人席に通されました。
ウェイターが恭しくナフキンをひざにかけてくれて、それからメニューを渡してくれました。

ナフキンは真っ白のリネンに白い糸でBの字が縫い取ってあります。
お茶器は磨かれた銀器で、食器はブラウンズホテル用と裏に書かれたWedgewood社のワイルドストロベリーでした。

部屋には違うグループのお客同士の視線が絡まないような微妙な位置でソファが配置されていました。ソファの座り心地は良く、テーブルの高さが高からず低からずで長時間座ってお茶を飲んでも疲れないようになっていました。
ピアノの生演奏が周囲の会話をさり気なく消してくれたので、居間で私たち二人でお茶を飲んでいる気分になりました。

メニューには1ページに渡ってお茶の種類が書いてあります。紅茶と中国茶の中にはオーガニックのお茶もありました。私はオーソドックスにBrown's Afternoon Brendを夫はOrganic Silver Needle White Teaを選びました。私のお茶はミルクでもレモンでも飲め、夫のはストレートのみです。ウェイターが最初の一杯を注いでくれたのですが、お茶が出ておらず「ちょっとお兄さん、気が早いんじゃない?」と心でつぶやきました。

程なくしてウェイターが片手に3段重ねのトレイをもう一方の手にクロテッドクリームといちごジャムをのせたトレイを運んできました。トレイの上段はプチフール(小さなお菓子)、中段はスコーン、下段はサンドイッチです。サンドイッチは卵、きゅうり、ハム、チーズ、スモークサーモンの6種類が2セットお皿にのっています。スコーンはプレーンとレーズンの2種類が2つずつでした。ウェイターはテーブルにトレイを置くと、サンドイッチを引き出して6種類の説明をしました。それから、駆けつけ一杯で空になったティーカップにお茶を入れてくれました。
そのときに私は「ナッツ類が食べられないこと」をウェイターに告げてプチフールでナッツが含まれているのはどれかと尋ねました。ウェイターは丁寧にプチフールの名前とナッツ入りかどうかを答えて去っていきました。彼が去った後、サンドイッチをつまんでいる間にウェイターのマネージャーがやってきて「お客様のためにナッツ抜きのプチフールをシェフがご用意させていただきます。15分ほどお待ちください」と言いました。私もお菓子が食べられるとうれしくなり、どんなお菓子が運ばれて来るのか期待でわくわくしながら、サンドイッチやスコーンを食べながら待っていました。

私のために運ばれてきたお菓子は、白とコーヒーが2重に重なったメレンゲ、白いムースのなかにマンゴームースを包んだもの、メロンタルト、ルバーブゼリー、ブラウニーでした。15分ではじめに運ばれたトレイ上段と同じ数の5つのプチフールを作ってくれ、どれもシェフの気配りが感じられるお菓子で感激しました。夫はもともと運ばれてきたプチフールを私は新しく運んでくれたプチフールを食べました。
プチフールもあるのにさらにワゴンで焼き菓子が運ばれます。バターケーキとナッツケーキでした。当然ナッツケーキはお断りしました。バターケーキを一切れ切り取ってお皿にのせてテーブルに置いてくれました。

ウェイターはお皿が空になると「お代わりはいかが?」と尋ねてくれます。予めこのティールームでアフタヌーンティをした人のブログを読んで予習をしたときに、お茶とサンドイッチとスコーンはお代わりを持ってきてくれる、と書いてあり、それを真に受けて遠慮なくサンドイッチとスコーンのお代わりをもらいました。
しかし、食い意地が張っていたのは私たちのみで周りの9席の人たちは、真にお茶の時間を楽しむために来ていました。お代わりどころか、他の席はおしゃべりの合間にちょこっとサンドイッチやスコーンをつまむ程度です。
その上、男性はスーツにネクタイ、女性は落ち着いたワンピースやフェミニンなビジネススーツに身を包んでいます。だから一目で観光客とわかるのは私たち以外では前半1時間で一組、後半1時間で一組程度でした。

極上の場所で極上の時間をすごすにはぴったりのアフタヌーンティでした。

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