4月23日発行の週刊文春で「先生が名前を呼べない子供たち」(太田宏人)のルポがあったらしい。
取り上げられた難読名の例を挙げれば、
奏人→タクト、光舞→テルマ、月→ライト、獅人→レオト、大虎→タイガ、星穏→シオン、遥空→ハルク、琉煌→ルキヤ、怜音→レイン、瑠楓→ルカ、望来→ミライ、伶音→レノン、來夢→ラム、心暖→シノン、煌羅→キラ (mixiニュース、4月24日)
日本語の音と漢字の組み合わせの範囲で、親も工夫して子供の名前をつけています。
先生が名前を呼べないのを基準に名前の良し悪しを判断するのには疑問があります。
ここアメリカは移民の国。いろいろな国から来た人が集まって住んでいます。社会の縮図である学校もその例に漏れず多様な名前を持つ子供が通っています。
そのため、ある先生はまず出席簿にある名前を読み上げてから生徒に訂正を求めたり、ある先生は生徒に自己紹介をさせてその発音を繰り返したりと、最初の授業で出席を取る際に先生は生徒に「正しい名前の読み方」を求めます。
タイのような長い名前を持つ国の人やギリシアやロシアのような英語にはない発音が名前にある国の人は、予め呼び名を用意していることもあります。例えば、グレゴリアスをグレッグにと。
先生だけでなく友達も名前を覚えて2度目の授業からは名前を呼び合い親愛を深めます。
名前を呼ぶことは対象の人と人間関係を持つ第1歩と考えると、自己紹介や呼名で工夫をすればよい話です。
どの親も生まれてくる子供の名前を真剣に考えます。呼びやすい名前をつけて周囲に親しみを持ってもらいたい。漢字に意味を込めて幸せな人生を送ってほしい。いろいろな願いを込めて名づけをするのです。
子供の名前の工夫は日本だけではありません。逆に、工夫の仕様のない社会習慣のある国もあります。
誕生月や曜日によってつけられる名前が決まっている国(地域)、何代前か分からない祖先の名前を引き継いでいる子供もいます。
どんな名前をつけようとも親にも共通しているのは、その子供が健やかに育ち、良い人生を全うしてほしいという思いです。
願わくば、名づけた親が名前を考えたときの気持ちを持続して、名前が活きる人になるように子育てをすることです。親の仕事は名づける前から始まっており、名づけはゴールではありません。
2009-04-23
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