2009-10-02

あげる・もらう・くれる/日本語の学習

日本語チューターの二回目のテーマは「あげる・もらう・くれる」でした。
英語では「あげる」も「もらう」もgive。主語と目的語を入れ替えて表現します。英語で「くれる」もやはりgive。主語と目的語が変わらず、視点の対象が人から物へ移ります。

英語では全部giveでひとくくりにされるので、テュートリング(少人数指導を受ける)に来た学生たちにあげる・もらう・くれるを英語で説明すると、混乱が起きてしまいました。
そこであげる・もらう・くれるを一つ一つ場面別に分けて練習をしてみました。

最初はあげる。A(与える人)はB(受け取る人)にC(物品)をあげる。この例文と図を黒板に書いてから、時計回りに隣の人にペンを回してあげる動作をつけて、口に出して言ってもらいました。

次はもらう。B(受け取る人)はA(与える人)にC(物品)をもらう。これも例文と図を黒板に書いてから、反時計回りに隣の人にペンを返してもらう動作をつけて、口に出して言ってもらいました。

最後はくれる。最初のあげる動作を時計回りにしてもらい、私がペンを受け取った人に「そのペンどうしたの?」と尋ねました。そして受け取った人に「A(与えた人)が私(受け取った人)にC(物品)をくれました」と答えてもらいました。

この3つをペンから紙に変えて、あげる、もらう、くれるを練習したら、次は教科書の15種の図と絵の組み合わせを利用して時計回りに言ってもらいました。2周目になるとリズム良く言えていたのに一人の学生が答えを焦ってあげるともらうを混ぜて「あらう」と答えてしまい、爆笑で中断。日本語学習も2年目に入るとちゃんと「あらう(洗う)と教科書が使えなくなるだろう」と突っ込みも入りました。

最後にもう一度、紙とペンであげる、もらう、くれるを復習したら今日の私の持ち時間はお仕舞い。時間が経つのが早かったです。





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