半年振りにLAに帰ってきた友人Jがすしを食べたいというので勝すしに行きました。
このお店はTama sushiという名でStudio CityのVentura Blvdにありました。昨年6月にBeverly Hillsに移転しました。
高級ブティックやレストランの並ぶBeverly Dr沿いの東側にあります。間口が小さく、中も以前のお店に比べるとこじんまりとしていました。板さんの目が隅々まで届く適度な広さです。
白い壁がまぶしく見える新しい店内はすっきりしていて釣鐘のようなモダンな電灯がぶらさがっています。清潔で落ち着いた雰囲気はすしねたも新しくてすしをゆっくり味わいながら食べられるのではないかと期待させてくれました。
注文したのはおまかせでした。すしの盛り合わせだとおしゃべりしている間にすしが乾いてしまう恐れがあり、一品ものだと話を区切って注文を考えなくてはいけないからです。おまかせにすると適度な間隔で食事を運んでくれ、Jとのおしゃべりに集中できます。
おまかせは、前菜、すし、汁物、デザートで成り立っています。それでお腹一杯になるのと疑問がありましたが、やはりすし。ご飯がついていますから追加なしで十分でした。
前菜はきんぴられんこん、きんぴらごぼう、きゅうりの酢の物、茄子田楽、オクラのもろみあえとお惣菜がきれいに盛り付けられていました。きんぴらごぼうは家だとささがきにするところをお店では千切りにしてあり、小皿に山形に盛らず材木屋さんの置き材木のように揃えて盛り付けてありました。お惣菜は酒の肴にできるように辛め(塩辛い)の味付けでした。
すしは一皿目は板状ガラスの器に白身魚(かんぱち、ひらめ、たい)、二皿目は茶色の梅型の皿にマグロ2種、おひょう、軍艦巻きのかになど、三皿目は長四角のさらに巻物(たたきまぐろとお新香)でした。二皿目のすしでひかりもが食べられない私にはこはだの代わりに車えびをにぎってくれました。どのすしねたも新鮮で臭みが全くありませんでした。たまりしょうゆをねたの角につけて口にいれると魚の脂の甘さが引き立ちました。
ご飯の炊き具合は硬すぎず柔らかすぎずで、すし酢は甘めでした。
汁物はマグロ団子入り赤だしで菜の花が一本のせてありました。マグロだんごにおろしたれんこんが混ぜてありしゃりしゃりした食感があります。
汁物、巻物を食べ終えたころに追加注文が尋ねられました。お腹がいっぱいだった私たちはデザートに進んでもらうように頼みました。デザートはフルーツの盛り合わせです。ベリーのムース、オレンジ、スイカ、メロン、パパイア、イチゴは甘さと酸っぱさのバランスがよく、すしの脂を口から取り除いてくれました。
驚いたのはお茶です。私も夫も緑茶好き。家では朝から夜までお茶ばかり飲んでいます。このお店では安い粉茶でもなく急須にまとめ入れしたお茶でもなく、丁寧に一回一回入れた適温のお茶が湯飲みで運ばれました。そしてデザートに入るころには緑茶から香ばしいほうじ茶に変えてくれました。(お茶をあがりと呼ぶように、始めほうじ茶で最後に緑茶でしめるのが正式だと聞いたことがありますが、この際お茶がおいしかったので無視。)
私たちの会話を邪魔しないで良いタイミングでお茶を替えたり食事を運んでくれるウェイターのサービスが気持ちよかったです。お店をとりしきる板さんの目配りがよいのでしょう。Katsuさん、ごちそうさまでした。
横文字のついたロール(カリフォルニアロールやレインボーロール)がメニューに並ぶ偽すし屋ではありませんでした。KATSU sushiは勝寿司といいたいくらい正統派。
おまかせ$50も場所がBevery Hillsだけに文句は言えません。銀座で寿司を想定して、サービスとすしの味との比較をするとコストパーフォーマンスは良いほうだと思えました。
美味しいお寿司をいただきながら、友人Jとの話は尽きず、次の約束をして別れました。
2009-03-17
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