2009-10-31

ハロウィーン in ニューヨーク

LAではパレードに行かなければ見られない大仮装大会。
NYマンハッタンでは街中がハロウィーンムード一色でした。

空港の出口で迎えにきている人に始まり、街へ向かう地下鉄の中、地下鉄駅からホテルまでの2分間の道、そしてホテルロビーと大人も子供も仮装している人だらけ。
ホテルに荷物を置いて、ビアレストラン(居酒屋)に食べに行く間の道のりは仮装行列に紛れこんだよう。この日は雨でもへいちゃらでぞろぞろと歩いています。
極めつけはレストランです。server(ウェイター・ウェイトレス)も客も仮装、仮装、仮装。私たち二人だけ普段の格好だから、一見して観光客だとバレてしまいます。

仮装の傾向を分類すると多い順に、
キャラクターもの(映画、アニメ、マンガに出てくる登場人物)
オリジナル(凝ったものから簡素なものまで)
職業もの(医者、看護士、バレリーナなど)
です。

キャラクターもので多かったのはバットマンのジョーカー。顔を白く塗って赤い口を耳まで裂いてくしゃくしゃ頭の鬘を被るとジョーカーの出来上がり。地下鉄に、あの病院を爆破したナーススタイルのジョーカーが乗ってきました。
子供はやはりキャラクターが大好き。女の子は白雪姫、シンデレラ、ティンカーベル、男の子はスーパーマン、インクレディブル、スパイダーマンがよく見られました。

職業ものは制服をきているだけではひねりがないため不人気です。ちょっぴり外すのがハロウィーンの仮装。例えば、ゾンビかミイラの医者や前出のジョーカーの看護士。見る人に、こんな医者は現実にいないでしょう、と思わせます。

オリジナルで迫力なのはグループで示し合わせてテーマを演出するもの。
例えば、レストラン席で見かけたのが、1ブース5人グループのテーマがロンドンで1人が女王、2人が衛兵、1人が執事、1人がお付の女中。
もう1つのブースはテーマがブロードウェイミュージカルで2人がキャッツ、2人がライオンキング、1人がマンマミーア、1人がビリーエリオット。
彼ら一人一人はひねりも目立ちも低いです。けれど人数を増やすことで演出効果がぐんと上がります。

今年のハロウィーンは土曜日(週末)で更にセービングタイムと重なったために、このお祭りムードが深夜3時(2時)まで続いていました。



2009-10-24

人気空港ランキング 2009

10月23日のロイターによると、プライオリティパスによる空港ラウンジサービスの会員でよく飛行機を利用する1万4500人を対象にした調査では、世界で最悪の空港はロンドンのヒースロー空港で、最も人気のある空港にシンガポールのチャンギ空港が選ばれました。チャンギ空港に次いで、2番目に評価の高かったのは香港国際空港。ヨーロッパの空港で最も人気のある空港はアムステルダムのスキポール空港でした。対して、最悪の空港はヒースロー空港に続いて、パリのシャルル・ドゴール空港とロサンゼルス国際空港でした。

空港の良し悪しを判断した基準がロイターの記事にはありませんでした。そこで調査をした対象から基準を想像してみました。空港のラウンジサービスを受ける人は、仕事で世界を移動する機会の多い人、乗り継ぐ時間又は搭乗まで時間が長い人、座席がファーストクラスかビジネスクラスの人のどれかに該当します。

飛行機で移動する機会の多い人は、世界の複数の空港設備を知っているので、それらの比較ができます。例えば、仕事で空港を利用する人は、空港内にインターネットやファックスやコピーなどの仕事に使えるもの備えられているか、限られた移動時間で乗り継ぎができるように空港が機能的に造られているか、などの空港機能が評価の基準になるでしょう。

利用する飛行機を待つ時間が長い人は、その空港の提供するサービスを多く受けられます。例えば、長旅に備えてシャワー室や仮眠室があるか、好みに応じた食事を提供してくれるレストランがあるか、などの空港の居住性が評価の基準になるでしょう。

座席のグレードの高い人は、空港のサービス価値を判断できます。各航空会社のファーストクラスやビジネスクラスの航空券はエコノミークラスよりも高価なのは当然のこと。その航空券代には空港のラウンジサービスが受けられる、荷物や自身の移動を手伝ってもらえる、などのサービス料が含まれているからです。この人たちには、空港が払った代金に見合ったサービスを提供してくれるかどうかが評価の基準になるでしょう。

空港が備える設備と居心地のよさとコストパフォーマンスの3つの要素を基準にすると、私もヒースロー空港はお世辞にも良いとは言えません。

ヒースロー空港はターミナル間の移動に時間がかかり、搭乗を待っている時に落ち着けるレストランやカフェもなく、高い航空運賃を払って到着した空港は終始工事中で薄暗い。

早くから中継貿易港として発展した国際都市シンガポールは、海の港の経験を空港に生かしています。乗り継ぎがスムーズに行えるように空港内の移動が一目で分かる配置になっています。そして南国の暖かく明るい雰囲気の空港は居住性も高く、レストラン、カフェは勿論、プールまで備えています。レストランはアジア、ヨーロッパ、アメリカにベジタリアンと多様な人に対応できるようになっています。

数多くの空の旅をする人がシンガポールのチャンギ空港に高い評価を、ロンドンのヒースロー空港に低い評価をするのも頷けます。

2009-10-09

動詞 te-form / 日本語の学習

動詞の活用の一つに「~て」(te-form)があります。
他人にお願いをするときの「~してください」、許可をもらうときの「~してもいいですか」、禁止事項を言うときの「~してはいけない」、そして同時に行われる二つの動作を述べるときの「~して、~して」の表現で使われる形です。

「~て」の活用はル動詞と ウ動詞を合わせると8種類あります。
基本は活用語尾をテに変える形で、ル動詞がこれになります。
ル動詞はルをとってテをつけます。例えば、食べるは語尾のルをとってテをつけて食べてとなります。

対して、ウ動詞は語尾によって5種類に変形します。

一つ目はウ、ツ、ル。これらはウツルをとってッテをつけます。例えば、会う、待つ、取るでは、会ウ、待ツ、取ルのウツルをとり、ッテをつけると会って、待って、取ってとなります。

二つ目はム、ブ、ヌ。これらはムブヌをとってンデをつけます。例えば、読む、遊ぶ、死ぬでは読ム、遊ブ、死ヌのム、ブ、ヌをとってンデをつけると読んで、遊んで、死んでとなります。

三つ目はク。これはクをとってイテをつけます。例えば、書くでは書クのクをとってイテをつけると書いてになります。
この三つ目のクには例外があり、行くがそれに該当します。行くはクをとりッテをつけて行ってになります。

四つ目はグ。これはグをとってイデをつけます。例えば、泳ぐでは泳グのグをとってイデをつけると泳いでになります。

五つ目はス。これはスをとってシテをつけます。例えば、話すでは話スのスをとってシテをつけると話してになります。

ウ動詞の例外はするとくるです。スルは「して」となり、クルは「きて」となります。

テュートリングに来ている学生でこのte-formが厄介と捉える人は発音量(口頭練習)が少ない人です。紙面上の規則だけで覚えようとすると、新しい動詞が出る度に8種類の活用と照らし合わせなくてはいけません。そして、照らし合わせただけでは不規則変化の言葉に対応できないことが往々にしてあります。

英語の過去形の覚え方を例に挙げると、まず新出動詞が規則変化をするのか不規則変化をするのかに分けます。規則変化をする動詞(-ed)の場合、発音が3通りあります。例えば、joined, cooked,playedがこれら3種類のどれに該当するかを考えるときに、カタカナ英語で良いので「ジョインド」「クックト」「プレイド」と何度も口で言ってみると良いでしょう。「ジョインド」と「ジョイント」では単語の意味自体が変わってしまいます。「クックト」は言えても「クックド」はよほど意識をして口を動かさなくては言いにくいことが分かります。このように何度も言ってみるとしっくりと発音できるものが見つかるでしょう。

日本語のte-formを覚えるときも、会うを会ッテ、会ンデ、会テ、会イデ、会シテと口でもごもごと発音しながら変えていく中で会ってが一番言いやすくしっくりくるでしょう。

言葉は他人との対話によって出来上がったものですから、規則を見て覚えるよりは実際に口に出した方が覚えやすいのです。

2009-10-08

Clearing Space

先週、ふらりと地域図書館に立ち寄った折に、「Clearing Space」と書かれたチラシが棚に置いてあるのを見て、何のワークショップだろうと気になったのですが、図書館を出た途端にチラシもワークショップも忘れてしまいました。

そして、今日、また地域図書館に行きました。図書館に入った直ぐ左手にあるコミュニティルームの入り口に理知的で品の良さそうなご婦人が立っており、私の顔を見るとにっこり微笑みかけてくれました。その微笑に惹きつけられて、彼女に「何かミーティングですか?」と尋ねました。その女性は、件のチラシを私に差し出して「興味はおあり?時間があれば立ち寄られてはいかが?」と誘ってくれました。これも何かのご縁とワークショップに参加してみることにしました。

銀色のショートヘアの女性の名はDavia(デビア)。チラシとそれを元に引き出される情報によると、デビアは心理カウンセラーです。デビアは対話によるカウンセリングも行いますが、作業を通してのカウンセリングも行います。今回のワークショップも彼女の作業療法の一つです。

今年7月にも同じ「Clearing Space」のワークショップを開催したときは10人の参加者がいて盛況に終わりました。参加者や参加できなかった人の間でデビアのワークショップを望む声があり、今回の会を開くことになりました。

ワークショップの進行の仕方は、最初に自己紹介兼ワークショップに求めていることを言って、次に今抱えている問題を発表、そしてブレーンストーミング、最後に課題解決です。課題解決ではその方法と期限と協力者の3点を確認します。

今日の参加者は4人でした。
デビアは人数の多少は問題でないと言いました。要は個人の抱える問題の深さだと。2時間で4人から5人のワークショップだと、一人一人に向き合える時間がとれるので良いと私たちを励ましてくれました。

ワークショップの事例。
退職して10年になる70才過ぎの男性は、家族の写真アルバムや友人からのプレゼントや自身の趣味の音楽関連のものなど愛着があって捨て辛いものを溜め込んでいるうちに貸し倉庫2つ分になってしまいました。倉庫の維持費と男性の年齢を考えると愛着があっても溜め込んだ物を処分する時期になったと感じています。しかもお金をかけずに心も痛まない方法で処分したい。
解決法:写真はスキャンやデジタル化して、趣味の音楽カセットテープやレコードもCDに焼きなおしをする等コンパクトになるように工夫する。貰ったプレゼントも使わないならば、記念の写真を撮ったら、しかるべきところに寄贈する。期限は今年中に倉庫1つ分、協力者は奥さまと子供たち。

50代の女性は仕事も子育ても引退に近づいたのに、スケジュール帳は1日中、カレンダーは毎日のように予定がぴっちり詰まっていて息つく暇もありません。時間に追われる生活から抜け出して、将来のプランを立てたり、もっと一つのことにじっくりと集中する時間が欲しいと思っています。
解決法:一日や一月の予定の優先順位を決めて、10個予定があれば最下位の1つを削ります。残った予定の内、他の日に譲れるものは他の日に移します。削る、移すを繰り返して、一月のカレンダーの1日を全く予定のない日にします。期限は来月、協力者はお友達です。

続く

2009-10-02

あげる・もらう・くれる/日本語の学習

日本語チューターの二回目のテーマは「あげる・もらう・くれる」でした。
英語では「あげる」も「もらう」もgive。主語と目的語を入れ替えて表現します。英語で「くれる」もやはりgive。主語と目的語が変わらず、視点の対象が人から物へ移ります。

英語では全部giveでひとくくりにされるので、テュートリング(少人数指導を受ける)に来た学生たちにあげる・もらう・くれるを英語で説明すると、混乱が起きてしまいました。
そこであげる・もらう・くれるを一つ一つ場面別に分けて練習をしてみました。

最初はあげる。A(与える人)はB(受け取る人)にC(物品)をあげる。この例文と図を黒板に書いてから、時計回りに隣の人にペンを回してあげる動作をつけて、口に出して言ってもらいました。

次はもらう。B(受け取る人)はA(与える人)にC(物品)をもらう。これも例文と図を黒板に書いてから、反時計回りに隣の人にペンを返してもらう動作をつけて、口に出して言ってもらいました。

最後はくれる。最初のあげる動作を時計回りにしてもらい、私がペンを受け取った人に「そのペンどうしたの?」と尋ねました。そして受け取った人に「A(与えた人)が私(受け取った人)にC(物品)をくれました」と答えてもらいました。

この3つをペンから紙に変えて、あげる、もらう、くれるを練習したら、次は教科書の15種の図と絵の組み合わせを利用して時計回りに言ってもらいました。2周目になるとリズム良く言えていたのに一人の学生が答えを焦ってあげるともらうを混ぜて「あらう」と答えてしまい、爆笑で中断。日本語学習も2年目に入るとちゃんと「あらう(洗う)と教科書が使えなくなるだろう」と突っ込みも入りました。

最後にもう一度、紙とペンであげる、もらう、くれるを復習したら今日の私の持ち時間はお仕舞い。時間が経つのが早かったです。





2009-09-30

初合奏

初級と中級の合同吹奏楽クラスが始まって一月が経ちました。今日は先生から貰った譜面の初合奏です。
最初に、前回スケールとリズムの実技テストを受けていなかった2人の学生の補習テストをしました。トランペットの彼は顔を真っ赤にしつつ一生懸命音を出してなんとかCからGまで上がったのに、Aに行かずに降りてきます。先生が2度ほど注意すると、やっとスケールの意味を理解しました。そして、またCから始めてGに到達して、次はAと上がろとしたけれっど、残念ながら力尽きて「ぷわーん」と頼りない音しか出せませんでした。本人も悔しかったらしく、赤い顔のまま先生に「次のスケールテストは1回でパスする」と約束していました。先生はトランペットの彼だけでなく、楽団全員に基礎練習の大切さを説き、「毎日ロングトーンを欠かさないように」と言いました。
もう一人のトロンボーンはずれていたポジションを直されると一度で実技テストをパスできました。

次は指揮の見方の復習です。構えから止めまで指揮に注目するように教則本の12番から30番までの曲を使って練習しました。先生は集中力のない学生には名前を呼んで注目させたり、集中できる学生を見本に演奏させたりしました。教則本の15番からはP(ピアノ:やや弱く)やF(フォルテ:やや強く)の音の強弱の練習も取り入れられました。先生は25番くらいで拍子のテンポを変えても指揮についてくるように試みましたが、これはまだ初級楽団員には早かったようで、先生のテンポについていけたのは私を含めて3にんだけでした。

そしていきなり曲「A Touch Of Baroque」に突入です。クラリネット、サックスで始まり、4小節でフルート、8小節で金管が入ります。
先生は木管が演奏する8小節の間に金管に曲の雰囲気と速さをつかませました。2度ほど木管の8小節を演奏して、「さあ、金管です」と先生が合図を送りました。
ところが入ってきたのは14人の金管のうち5人だけ。それも5人のうち2人が10小節目で脱落です。先生が「何で入らないの?」と尋ねると、1人が「どこで入ったらいいのか分からなかった」(小節を数えていなかった)と応えました。先生は「合図を見た人、手を挙げて」と聞いて、手を挙げたのが11人でした。(残りの3人は指揮を見ていなかった)
リズムをとること、数えること、それに他の何よりも指揮をみることを教えて合奏を再開しました。
この曲はフォルテで始まって、中間部でピアノで優しく語り、また主旋律をフォルテに戻って終わります。先生の指揮棒も中間部で落とし気味で振られました。それを見落としてフォルテで吹き続けた金管を取り挙げて、先生は全員に譜面台の高さと位置の調整を教えました。このように先生は丁寧に体験を通して楽器の演奏と合奏を教えてくれます。
頑張ってついていった甲斐があり曲が通して演奏されました。先生が指揮棒を止めて下ろしたときは私はやっと終わったとホッとしました。この安心感と充実感は楽団全員にあり、隣の人を目を見合わせて微笑みあったり、暫くぼんやりしたりした人がいました。
先生は私の隣のMさんと、前期の授業では初回の合奏が1つの授業で終わらなかったと話していました。私たちが1回の授業で1曲通せて良かったです。

2009-09-29

恋のから騒ぎ

原題「10 Things I hate about you」
シェークスピアの劇「じゃじゃ馬慣らし」を下地にした青春映画。才女ジュリア・スタイルズと今は亡きヒース・レジャーを中心に、(500) days of summer のジョセフ・ゴードン=デビット、バッドボーイズ2でウィルの相手役だったガブリエル・ユニオンなどの若手俳優たちが恋模様を繰り広げます。
怖いはずの主任の先生がテレビドラマのホワイトハウスでCJをしていたアリソン・ジャーニーだから、かなり砕けた高校が舞台です。
高校生のどたばた恋愛喜劇で笑いを誘う一方で、シリアスな場面ではシェークスピアの言葉を借りてほろりとさせます。
決めは「君の瞳に恋してる」(原題「Can't Take My Eyes Off You」)です。この歌を歌われては相手を無視することはできないでしょう。個人的好みで言えば私はPet Shop Boysの歌うCan't Take,,,が好きです。日本題の「君の、、、」はどうにかならないのでしょうか。
ともかく、残念なのは家事をしながらざっと見ただけだったこと。台詞や状況が面白そうだったので、秋の夜長にもう一度みるつもりです。

2009-09-28

I Love You / オフコースでリスニング

久しぶりにオフコースのI Love Youを聞きました。
間奏でアメリカのニュースが流されます。初めてこの曲を聴いたのは中学生だったかしら。そのころ私は英語のクラスでリスニング力をつけようとしていました。当時、聞き取れたのは「ニューヨーク」「マンハッタン」「ジョン・レノン」がやっとでした。I Love Youと同時期に聞いていたYes Yes Yesで流れる都会の喧騒音とイメージが混ざって、ニュースをニューヨークの摩天楼の観光案内だと思っていました。
ところが、今、改めて聞いてみると観光案内だなんてとんでもない。There is sad news today.で始まるニュースは、「ジョン・レノンがチャップマンにニューヨークのマンハッタンにある自宅で銃で撃たれて亡くなった」という内容でした。
リスニング力があがりニュースを最初から最後まで聞き取れるようになったのは嬉しいけれど、そのニュースがジョン・レノンの死亡ニュースだったなんて、素直に喜べない複雑な気持ちです。

2009-09-25

動詞/ 日本語の学習

日本語テューターの1日目のテーマは動詞でした。
日本語も英語と同様に現在と過去で形が変わります。そして丁寧に言うとき、他人にお願いをするとき、言い切りでも形が変わります。日本語を学習する人はこの変化の規則と変化した言葉を同時に覚えなければいけません。私たちが中学校で英語の現在形(see)、過去形(saw)、過去分詞(seen)、現在分詞(seeing)を覚えたときのように。

今は昔(かなり昔)、国語の授業でウ行で終わるのが動詞だと教わりました。日本語ではウ動詞(u-verb)とル動詞(ru-verb)の2種類の動詞があります。

ル動詞は、基本形(辞書に載っている形)がるで終わります。例えば、食べる、寝る、起きる、見るはル動詞です。
ル動詞を丁寧に言うときは(polite form or long form)は最後のルをとって、マスをつけます。食べるは食べます、寝るは寝ます、起きるは起きます、見るは見ますになります。

ウ動詞は、ル動詞以外の動詞。国語の授業で習ったウ行で終わる動詞です。例えば、飲む、読む、話す、聞く、行く、帰るがあります。
ウ動詞を丁寧に言うときは、最後のウ行をイ行に変えてからマスをつけます。例えば、飲むはムをミに変えてからマスをつけて飲みます、読むも同じく飲みます、話すはスをシに変えてからマスをつけて話します、行くは行きますとなります。帰るはルで終わるのでル動詞かと思ったのですが、帰るのルをリに変えてマスをつけ帰りますとなるのでウ動詞でした。

使われている言葉の規則を見つけてからその言葉の文法を作るために、どの文法にも例外があります。日本語もしかり。
日本語の不規則変化をする動詞の例は、するとくるです。
するは基本がシ、それにマスをつけて「します」、否定はマセンをつけて「しません」となります。
くるは基本がキ、それにマスをつけて「きます」、否定はマセンをつけて「きません」となります。

学校で日本語を勉強している人は教科書に新しい言葉が出てくる度に、ル動詞かウ動詞かを見分けてその変化を覚えていきます。
語学の学習に必ずついてくるものに言葉を覚える作業があります。進出語句を覚えずに放っておくと文法も語句もと覚えることがどんどん溜まる一方で、ついに授業を聞いても教科書を読んでも分けが分からなくなる。その状態が進むと勉強が嫌になってしまう。それが分かっているけれど覚える作業は結構面倒なんですよね。

2009-09-16

リズムとタンギング

今日も頑張って早めに到着しました、と偉そうに書いたけれど、実は出入り時間の3分前です。先生の方が早く来ていて扉の前で待っていました。

今回は指揮とリズムの復習とタンギングです。
前回ダメだった金管パート、特にトランペット、それと他のパートの若干名は集中して注意されていました。先生の注意の仕方は、おどけてだらけている人の真似をしたり、正しく出来ている人をべた褒めしたりと、学生の気を逸らさないようにします。そして、後半の指揮つきスケールでは、なかなか手を下ろさずに粘り、根負けして楽器を下ろした学生を「Bastard」とからかうのです。何回も繰り返すうちに構えから止めまで、全員が乱れずにできるようになりました。
R先生の根気強い指導に感心しました。私の知っているS先生なら2度目の注意の後できれて、指揮台の卓袱台返しか前列の譜面台の将棋倒しが起こっているところです。

メンバーも自然に指揮に慣れてきて、楽器の構え、息を吸うタイミング、吐くときの手の場所、終わりの息の止め方が円滑にできるようになりました。最も良かったのは全員が先生を向くようになったことです。ここでも身体を捻じ曲げている人や顔を背けている人には、先生は物まねや学生の座席の向きを変えさせて、先生へ目を向ける集中力をつけさせていました。

音階(スケール)では右隣のVさんが指使いとオクターブキーの使い方を尋ねてきました。何度も音階をするうちに音は出ないけれど指は格好がつくようになりました。Cちゃんは出せる音のみで出せない音のときは待機です。偉いのは待機中もだらけないで楽器を構えて待っています。

リズムでは手拍子の後に実際に吹いていきます。全音符から二分音符へと音の長さがどんどん短くなり、タンギングが厳しくなっていきます。やはり10年近いブランクがあると口の筋肉が弱ってきていて、アンブシュアとタンギングが辛いです。私の下あごが熱を持ち、演奏の合間に冷やしていると、先生にからかわれてしまいました。変な顔を真似されて、ちょっと恥ずかしかったけれど、最終的に一生懸命演奏しているのを褒めてもらったのでよかったです。

家に帰った後も下あごがガタガタで下唇の内側がひりひり痛いです。