2008-09-06

Traitor

社会派作品での活躍が素晴らしい Don Cheadle ですが、今回はイスラム社会のアメリカ社会の狭間で生きる人々の葛藤を描いた新作 "Traitor"[IMDb] を観てきました。

イスラム社会とアメリカ社会のどちらに正義があるのかという話題をスレスレでかわしながら、ひとりひとりの心の葛藤に焦点を当てつつ、誰が何(人、国家、信条)に対する裏切り者 (Traitor) となっているのかを考えさせられる作品でした。

久々にスクリーンでみる Guy Pearce でしたが、髪を短く口髭あご髭を蓄えた姿に最後まで彼だと気付きませんでした。


ところで今回鑑賞した劇場は DLP による 2K Digital 上映だったのですが、RealD による 3D 上映設備も兼ねたシルバースクリーンに映写されたため、最後列でもまぶしいくらいの明るさで、画の階調がつぶれてしまっていた上に、画素の合わせ込みが悪く、白の輪郭が緑と赤で縁取られており、さらにラストクレジットでは文字の斜め線がギザギザに見えてしまうという最悪な映像で観ることになってしまいました。もしチケットを買って観ていたら「金返せ!」と文句を言いに行っていたかも知れません。殆どの観客はこんな劣悪な映像を見せられても、映像システムの問題であることには気付かないのでしょうね。フィルムの落ち着いた映像で楽しみたい作品でした。

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