2008-08-31

Vicky Cristina Barcelona

Woody Allen の新作 "Vicky Cristina Barcelona"[IMDb] を観てきました。

数年前から製作の舞台を New York から London に移し、新たなバリエーションを楽しませてくれていましたが、今回の舞台は Barcelona です。

スペインという独特の空気の中で新たな人間模様が淡々と描かれる訳ですが、年を重ねても湯水のように溢れ出る奇抜なシナリオと、舞台を変えても相変わらずの安定した脚色ぶりにはただただ感心するばかりです。

今回は、Match Point 以降 Woody Allen のお気に入りになっている Scarlett Johansson に加えて、No Country for Old Men での怪演で一躍世界中に有名になった Javier Bardem を起用していることでも気になる作品です。

2008-08-30

Maison Michael

朝寝坊と休日のブランチはお疲れ波にどっぷり浸かった夫へのご褒美です。

3rd Streetを西に向かって歩き、Robertson Blvdを南に折れたところにレストランはあります。外のカフェは満員御礼。中には席がありました。

席に座ったらウェイターさんがメニューを出しながら飲み物を尋ねてくれました。お水を頼んで、メニュー選びに専念しました。次に水とパンを持ってきてくれて注文を聞いてくれました。注文したのはCrab Cake with Green Salad $14.50。
待っている間に食べたパンが皮はぱりぱり中がふっくらとしていて小麦の甘味がありバクバクと2切れも食べてしまいました。ふと横を見るとショーケースの中にパテがありました。このパンとあのパテと食べたらおいしさ倍増かも、と思い浮かんだ途端、即行動に移しました。Duck with Olivesのパテ$4.50を注文して席に戻ると、パテの周りにコンソメゼリーをたっぷりかけてくれて、トマトとオリーブを添えたお皿を持ってきてくれました。パテは想像していた鶏肉よりもハムに近く硬めに作っていました。
Crab Cakeが運ばれました。カリカリに固められたケーキにはふわふわ蟹肉が詰まっていました。お店のマスタードソースの相性もよく、夫のお皿はすぐに空になりました。追加で頼んだパンとパテを食べるとお腹が8分目になり、お店名物のケーキが食べられなくなりそうでした。
甘いものは別腹と言い聞かせてデザートを注文しました。ショーケースに並ぶ数々のケーキの中で、夫はチョコムースとカプチーノ、私はミルフィーユを選びました。メレンゲの上にチョコムースが花の形に絞ってあり削ったチョコレートをかけたケーキは見かけほど甘くなく大人の味だったそうです。私のミルフィーユはパイはナイフで切り分けられるほどサクサクで、カスタードクリームの甘さが控えめ、上掛けされたカラメルソースが甘さを調節してくれました。

ウェイターさんのサービスが手際良く、お店の居心地がいいため、お客さんの滞在時間が長めです。4人組の女性客から、2人の仲良しカップルから、2人の男の子を連れたお父さんからフランス語が聞こえてきて、アメリカにいるのを忘れそうでした。

食事でいっぱいになって脹れたお腹を抱えて家まで歩いて帰りました。良いお散歩でした。

2008-08-26

2008年夏旅行6日目

夏のバカンスもお仕舞いです。
昨夜のチェックインの際にチェックアウトの時間延長を申し出たら、延長ができるかどうか分からないといった返事だったので、9時に起きました。
朝食はテラスとプールが間近で見える席で朝の光を浴びながらいただきました。夫はバナナマフィンとフルーツ、私はデニッシュとフルーツ、そしてコーヒーとオレンジジュースです。

部屋に帰ると着替えてプールに行きました。
プールにはぎっしりとデッキチェアが置かれていました。ほどほど日陰のあるチェアを選んでタオルを置くとプールに入りました。
水は冷たい。日差しもスコッツデールよりは弱く感じられ、南カリフォルニアにいるんだなあと妙なところで納得しました。
チェアで一休みをしつつ見渡すとホテルの建物の造りがコロニアル調で壁が色褪せており一昔も二昔も前のリゾートホテルの雰囲気がしました。お盆過ぎに田舎の家の縁側から遠くなった青い空を見上げて秋の訪れを知り短い夏を惜しんだ気分になりました。

部屋に帰って荷詰めをしました。
チェックアウト後は真っ直ぐ家に帰らずにDessert Outlet Mallへ行きました。ギラギラ光る太陽に焼かれながらお買い物を済ますと、今度こそ帰途につきました。

家に帰る前にTrader Joe'sで最後のお買い物。6時半に家に到着です。
窓を締め切ってむっとする部屋に入ってもやっぱり家が良い。ホッとします。家の居心地の良さは外の生活をしなくては分からないでしょう。
おいしいご飯を食べて、プールで遊んで、たっぷり息抜きをした休暇もお仕舞い。楽しかったです。

2008-08-25

2008年夏旅行5日目

朝の空気は澄んでいて大きく呼吸をすると目がパッチリ覚めます。山々に囲まれたスコッツデールの景色が気に入りました。

この日も朝食後はプールです。
プールに浮かべた浮き板に仰向けに寝そべってアリゾナの空を見上げました。どこまでも青く澄んだ空に飛行機が横切ると遠くまで見上げていると感じられました。日本の青ともカリフォルニアの青とも違う、濃い水色の空でした。
砂漠の気候で湿気がほとんどないため、太陽に身体がチリチリと焼けていくのが分かります。プールの水をかけて身体を冷ましました。かけた水は10分もしないうちに乾いていきます。
プールには私たちと昨日にも見た老夫婦だけ。昨日はコーヒー色でドレープが入ったワンピースだったマダムの水着が、この日はゼブラ柄のワンピースに替わっていました。ムッシュの水着も昨日の茶色から深緑に替わっていました。マダムの水着の素材・色・形から高級ブランドを身につけているのが見て取れました。私はといえば昨日と同じ水着です。マダム修行はまだ先が長いです。

3時にはチェックアウトですから、部屋に帰って身支度を整えつつ荷物をまとめました。
チェックアウトをすると熱くなった車に乗り込みました。N Scottsdale Blvdを南下して、エクスプレスレーンでファッションスクエアを横切って、10号線まで一直線です。スムーズに移動したのは10号線の途中まで、フェニックスのダウンタウンを抜けるときに渋滞にはまってしまいました。帰宅ラッシュの渋滞はロサンゼルスもフェニックスも同じです。電車やバスの公共交通機関が整っていない車中心社会の表れです。ダウンタウンを抜けると車はすいすいと滑り出しました。

アリゾナ州とカリフォルニア州を分ける山間でにわか雨に見舞われました。遠くの山の上には黒い雲が重苦しく被さっていました。雲の合間に雷光のギザギザがはっきりと見えました。カラカラの砂漠を走っているとポツリポツリと雨粒が降ってきました。そして酷い雨。低くなった場所がたちまち沼地に変身です。更に沼と沼の間に川が出来て勢い良く水が流れているのが見えました。夏の花をつけたサボテンたちにとっては恵みの雨で身体いっぱいに雨を浴びていました。車を走らせていると突然雨がぴたりと止みました。止んだところからは雨なんてどこにも降っていなかったかのようにカラカラの砂漠が続きます。
州境の農業検察門をくぐるとカリフォルニア州に入ります。サボテンがにょきにょきと生えていたアリゾナ州の砂漠から一転して、葉っぱの変わりにとげの生えた背の低い木がぽつんぽつんと生えているカリフォルニア州の砂漠になりました。

雨が止んだところの州境の門をくぐる前のレストエリアで運転交代でした。夕日が眩しい砂漠の一本道を大型トラックを避けながら走っているうちに町が見えてきました。今夜の宿泊地Palm Springsです。
ホテルにチェックインする前にお気に入りのレストランBabeに行きました。

お腹がいっぱいになったところでホテルに行き、チェックインをしました。日に焼けた所為か身体が熱かったので珍しくエアコンをつけたまま眠りました。

2008-08-24

2008年夏旅行4日目

連日のお出かけで身体がぐったりしています。何もしない日があってもいいじゃないと同意して二人でぐーたら日和と決めました。ぐーたら日和は朝寝坊からです。
11時までの朝食に合わせて10時に起床し、ダイニングへ向かいました。朝食はコールドミールバフェ。コーヒーとオレンジジュースとパンを基本にハム、チーズ、野菜をいただきます。私はクロワッサンを、夫はクリームチーズベーグルを食べました。

部屋で食休みをして、着替えてプールへ向かいました。
ピーク時間を過ぎて、日差しが落ち着いたとはいえ、まだ肌をチリチリと太陽が焦がしていきます。乾燥した砂漠の気候にプールの水は身体に憩いを与えてくれます。リゾートプールらしくペアで乗れる8の字の浮き輪と水に浮かべて眠れる浮き板が置いてありました。私は浮き輪に挑戦しました。夫には輪と枕の間隔が小さすぎたみたいですが、私は輪に腰掛けると頭に丁度枕が来て快適です。夫は浮き板に乗り換えました。水の上を漂うベッドで気持ちよさそうです。5時を過ぎると家族連れが部屋に帰り、老夫婦はベッドでお昼寝、プールは二人の貸切状態になりました。

日が傾くとお腹も空いてきました。
車でお向かいのTrader Joe'sでお買い物。
荷物を部屋に置くとホテルの敷地内にあるFleming's Prime Steakhouse & Wine Barに晩ご飯を食べに行きました。

お腹がいっぱいになって部屋に帰ってきました。昨日と同じくお風呂に入って、ワインを飲み飲み、ベッドでゴロゴロ。やがてぐっすりと眠ってしまいました。

2008-08-23

2008年夏旅行3日目

2夜連続のドライブが効いて、身体が重たくて朝が起きれなくなるのを予想して、朝食はお部屋に持ってきてもらいました。
朝食の最終時間9時45分にドアをドンドン叩かれて起きました。寝ぼけ眼のままドアを開けると、爽やかな挨拶をしてサービスのお兄さんが部屋に入ってきました。ライティングデスクに朝食がのったお盆をセットして、一通り食事を説明するとスイッと部屋から出て行きました。
今朝のご飯はクリームチーズベーグル、グレープフルーツジュース、コーヒーです。1人前を夫と分けてお腹がいっぱいになりました。

旅行先にスコッツデールを選んだのはフランク・ロイド・ライトが建てたタリアセン・ウェストを見たかったからです。説明ガイドつきのツアーに間に合うようにホテルを出ました。
スコッツデールは周囲を山に囲まれた盆地です。夏の暑さは気温40度になり湿気が低いのでドライサウナに入っている気分です。平屋建ての建物が多いです。空が広く感じられます。

タリアセン・ウェストを後にすると午後5時。お腹が空いてきました。ホテルに戻らずにN Scottsdale Blvdを南下してファッションスクエアの南側にある商店街の中のイタリアンレストランへ向かいました。夕食はDigestifです。我が家のアパートメントのコンシェルジュのお勧めのレストランの一つです。

満腹になったら、ホテルの向かいのモールにあるTrader Joe'sに寄って、部屋飲みワインを購入です。ついでに私の好物のGinger Snaps(生姜クッキー)も買ってもらいました。

ホテルに戻るとお風呂に入り今日の汚れを落とします。ワインを飲み飲み、ベッドでゴロゴロ、そのうち爆睡です。

タリアセン・ウェスト

帝国ホテルをデザインしたフランク・ロイド・ライトが作った実験建築場のタリアセン・ウェストはスコッツデールにあります。
メイン通りのN Scottsdale blvdを北上してShea Blvdを右折、74通りから104通りを越えるとFrank Lloyd Wright Blvdに交差します。それを左に折れてTaliesenの看板を右折、道なりに丘を上ると突き当りがTaliesin Westです。

ライトの好きな赤を屋根や柱に、山の岩を壁として作られた平屋建ての建物は周囲の砂漠と違和感がありません。
2度の破産を経験したライトがアリゾナにやってきたのは70歳。ここで若い見習い建築家と家やコンサートホールを作る際の実験を行ったので実験建築場とも言われています。
アリゾナの夏は気温40度に達し人が暮らすには不向きなため、この場所は主にライト夫婦の冬の住まいとされました。対して夏の住まいがウィスコンシン州にあるタリアセン・イーストです。

ウェストにはライトのアトリエ、夫妻の住まい、リビングダイニング、社交場、コンサートホール、劇場の6つの建物があります。
ライトの3番目の妻は女優兼音楽家で社交的な性格でした。そこでアトリエと住まい以外は全て彼女の活動を頭においてデザインされました。リビングダイニングは明るく広々としていました。
ライトは人が立つのを嫌ったらしく社交場には60人の人が座れます。座った目線で美しい庭が見渡せるようになっていました。どの部屋も天井が低いにも関わらず圧迫感が少ないのは、椅子に座ることが基準にあり、全ての部屋の壁が最低限しかないからでもあります。現代こそガラスで囲まれた部屋は当時はキャンバスでできていて、必要に応じてキャンバスを下ろしたり上げたりされました。どの部屋にも火を使えるように暖炉が用意されていました。昼間はキャンバスを上げて風通しを良くし、夜はキャンバスを下ろして火の回りに集まり暖をとる。家はキャンプ場のテントのイメージです。
ライトの住まいは他の部屋と比べてこじんまりとしていました。衝立で目隠しをしたベッドはシングルサイズ。70才を超えたライトが昼間に横になったり本を読んだりする長いす。人と話をしたり手紙を書いたりするための机と椅子。これらの3つが置ける6畳間の大きさがライトの居室でした。
妻の部屋が隣にあり、6畳間のここも小さなベッドと机と椅子が置いてあるだけでした。夫妻の机は外に向けて置いてあり、庭と借景の砂漠と山がいつでも眺められます。
室内はヨーロッパ風、外観はアメリカの大自然に沿うように建てられているのに何故か通路は東洋風。中国の宮殿を写した陶磁器の置物が家の角々に置かれています。インテリアに木彫りの七福神。ライトの居室には日本の美術本がありました。妻の部屋は襖を模した柳と水の壁絵が飾られています。東と西の融合が図られていました。

カラカラに乾燥した赤と白の砂地にサボテンがにょきにょき生えている野原にぽつんと建っているタリアセン・ウェストは未だに建築家の卵たちの学習の場になっているそうです。

2008-08-22

Backstreet Brewery, La Quinta

アリゾナへの長旅の前の腹ごしらえと喉のいやしに Backstreet Brewery [GoogleMaps] に立ち寄りました。地元の素朴な雰囲気が楽しい Beer Restaurant で、8本のタンクで醸造されたオリジナルビールをタップ出しで飲み分けることができます。料理は家庭風の素朴なものが多いようで、ビールにぴったり合いそうなメニューが多く、手作りビールと手作り料理で気楽に楽しめるのがうれしいお店です。(店内は Lamppost Pizza とつながっており、ピザも楽しむこともできるようです。)

今回いただいたビールは、Hefe Weizen と Scottish Dark で、これにオーソドックスな Buffalo Wing と House Salad に Ranch Dressing。ビールと料理、何れも素朴な味で満腹満足の後は、酔いが冷めるまで連れ合いに運転を任せて一路アリゾナへ向かいました。

2008年夏旅行2日目

La Quintaの空はカリフォルニアブルーと呼ばれる浅い水色がどこまでも広がります。砂漠の真ん中なのでやはり雲は見えません。

朝食にホットメニューがついていました。パプリカとほうれん草で賑やかな色をしたスクランブルエッグにサルサソースとスレッドチーズをかけて食べました。フレンチトーストの入ったホットプレートが空っぽになっていて、蓋を開けて残念そうな顔をしていると小太りの中年のおばさんが話しかけてきました。「やっぱり朝はワッフルかフレンチトーストがなくちゃね」と。曖昧に返事をしているとおばさんが近くにやってきた従業員のおばさんにスペイン語でなにやら話をしました。中年のショッキングピンクのシャツを着たおばさんは私に向き直ると「あなたの分も新しくフレンチトーストを焼いてくれるように頼んであげたから、席に座って待ってなさい」と言いました。見た目派手だけど良いおばさんだ。出来立ての温かいフレンチトーストはフワフワでした。それにホームメードのイチゴがごろごろ入ったソースをかけるとおいしかったです。

到着時にチェックアウトを3時に延長してもらっていました。チェックアウトまで部屋でシャワーを浴びたり長いすで寛いでいました。
遅い昼食兼夕食は近所のビール屋さんで済ませて、スコッツデールへ出発しました。午後4時を過ぎても外は暑いままです。10号線には陽炎がゆらゆら揺れていました。夫がビール屋さんで飲んだ2杯のビールが醒めるまで私が運転しました。砂漠の一本道なので迷いようもなく安心して運転できました。

アリゾナに入る頃になると景色が変わり始めました。ニューメキシコ州サンタフェ近郊の砂漠とネバダ州のラスベガス近郊の砂漠とカリフォルニア州のロサンゼルス近郊の砂漠。これまで見てきた砂漠と今回のアリゾナ州フェニックス近郊の砂漠は違います。大きな違いは角張った岩山を背景に大サボテンが木のようににょきにょきと生えているところです。風雨に晒されて変形した岩山にモニュメントバレーを思い出しました。

日が傾いてくると運転交代。フェニックスに入った頃はすっかり夜になっていました。フリーウェイを降りて、スコッツデールのダウンタウンを抜けて、商業コンプレックス・ファッションスクエアを左に曲がるとN Scottsdale Blvdを北上します。背の高いビルはフェニックスのダウンタウンのみに見られて、スコッツデールは平屋がほとんどです。大通りに沿った平面にだだっ広いモールに驚きました。8時半過ぎにホテル到着。

ホテルにカバンを置くと夕食のお出かけをしました。行き先はGordon Biersh Brewery Restaurant。
N Scottsdaleをひたすら北上して101号線と交差する手前の西側のモールにありました。モールに入った正面に目当てのビール屋さんを見つけました。左手に見えるWhole Food Marketがでかい。こんなに大きなWFMは見たことがありません。NYのTime Warnerビルにあるお店より大きかったです。
ビールとお料理で気分がすっかり良くなりホテルに帰りました。

お風呂に入ってベッドでごろごろしているうちに爆睡は昨日と同じです。

2008-08-21

Homewood Suites by Hilton La Quinta

LA からアリゾナに向かう途中、Palm Desert の東よりにある Homewood Suites by Hilton La Quinta [GoogleMaps] に一晩だけ泊まりました。

到着したのは夜中の11時を過ぎていましたが、車を降りるとカラッとした熱気に包まれ、改めて夏の砂漠の真ん中に来たことを思い知りました。

お馴染み Homewood Suites の部屋作りで、キッチン、リビング、ベッドルーム、バスルームと何れも十分な広さと設備で、長期滞在でもたっぷり楽しめる作りです。

さらにプールとジャグジーはリゾート仕様のゆったりした作りでしたが、今回はもっと本格的なリゾートが後に控えているので、またの機会に楽しませてもらうことにしました。

ゆっくり遅めの Continental Breakfast いただいた後は、Late Check-out ぎりぎりの午後三時まで部屋に戻ってゆったり過ごさせてもらいました。

周辺にはカリフォルニアの砂漠の景色が雄大に広がるプチリゾートホテルです。

2008年夏旅行1日目

今日から2年ぶりの旅行に出発!と意気込んでも夫の帰宅後に出発予定。それまでは家の片付けと荷詰です。
夫はいつものように8時過ぎに帰宅。作っていたサンドイッチで腹ごしらえをすると出発です。疲れているのにパームスプリングスまで運転をしてくれました。フリーウェイは帰宅ピーク時を過ぎていたためかダウンタウンをスムーズに通り抜けられました。ロサンゼルス市内を出るといつも車で聞いているFMラジオが聞こえなくなってしまいます。そこでi-pod登場。夫がダウンロードしていたお気に入りの曲をかけ続けていました。10号線を延々と走り続けて夜11時半過ぎにパームデザートに到着しました。夜になっても気温が下がらずロサンゼルスよりも暑いです。車のドアを開けるとドライサウナに入ったようです。荷物を下ろすとホテルに飛び込みました。
夫がチェックインの手続きをしている最中、続々と小学生高学年から中学生くらいの女の子たちがプールから出てきました。夏休みの名残を惜しんでいるのでしょうか。
部屋はスイーツでリビングにはフルキッチンがついています。大きな冷蔵庫に持ってきたオレンジジュースと水を収めました。お風呂に入ってベッドでごろごろしているうちに眠ってしまいました。

Grandtour 2008-08: Palm Desert, CA and Scottsdale, AZ

2006 年末以来久々の、そして LA に移り住んでから初めての恒例の (?) グランドツアー。今回は週末をはさむ 5 日間の休暇を頂いて、何と灼熱のアリゾナ (!) に車で旅行することにしました。

アリゾナといえばちょっと裕福なアメリカ人にとっては避寒地として有名なことを知ったのは旅行計画を立てた後のこと。何とか車で行けそうな距離のリゾートホテルが格安で予約できたのでこちらに決めたのですが、それもその筈、週間予想最高気温は連日 40℃ 近い気温のようで、日の高い日中の走行は車も故障しかねないということで、日が傾き始めてから移動するように計画を練りました。

厳密なルートではありませんが、今回の大まかな移動行程は以下の GoogleMaps に示す通りです。


View Larger Map

2008-08-21: (一日目)夕方まで会社で会議に出た後、一旦帰宅してから軽く腹ごしらえをしてから、いざ出発。とっぷり日も暮れてからの移動ということで渋滞にも遭わず二時間余りのドライブでスイスイと最初の宿、Palm Desert 近くの La Quinta に到着しました。

2008-08-22: (二日目)前日までの仕事疲れを癒すために朝食終了ぎりぎりに起床。のんびり午後三時にチェックアウトした後、地元の Brewery で昼食兼夕食を済ませて、日が傾き始めてからのドライブ。それでもまだまだ暑い。延々雄大な砂漠の景色を楽しみながら California 州から Arizona 州に入る。州境を越えると同じ砂漠でも植生がコロリと変わるのに気付いて感激。西部劇で観たような景色の中をひた走り、四時間半程で今回の目的地 Scottsdale に到着。

2008-08-23,24:(三日目、四日目)人気の少ない高級リゾートホテルでのんびりリゾート気分を満喫。屋外は灼熱。屋内は天国。プールも天国。美味しい食事も楽しんで、二日間、あっという間に時間が流れる。

2008-08-25:(五日目)名残惜しく午後三時にチェックアウト。やはり景色を楽しみながら夕日を目指してひた走ること四時間半。帰路の中継地 Palm Springs に到着。

2008-08-26:(六日目)午後一時にチェックアウト。近くの Outlet Shopping Mall で買い物を楽しむ。四時過ぎに再び帰路につき、渋滞にも遭わずに二時間足らずで LA に到着。自宅近くの Trader Joe's で空になった冷蔵庫の中身を買い込んでから帰宅。

たっぷり英気を養わせてもらった五日間でした。

2008-08-20

Trip to Waukesha, WI

一泊二日の出張で Chicago の北約150km、Milwaukee の西にある小さな町 Waukesha[GoogleMaps] の映画館に行ってきました。

8/19: LAX -> ORD (UA68)

朝 6:30 の便で移動ということで 3:30am 起床。4:30 に自宅を出発し 5 時前には LAX に到着。

ところが、直前の機体変更により、事前に確定していた筈のアップグレードが一旦キャンセルされたとのことで、Red Carpet Club Lounge で PC をひろげながら暗い気分で搭乗時刻を待つ。

搭乗時刻になってゲートで搭乗券を渡したところエラーメッセージ。再度アップグレードができたようで、ORD までの 4 時間のフライトを、何とかくつろがせてもらうことができた。

ORD にはほぼ定刻 12:30 頃に到着。翌日の移動に備えてレンタカーを借りるにも、事前の手配ではどこの会社も Sold-out 状態で、一か八かで空港で探し回ることに。こんな時、ORD の不便なところはターミナル内にレンタカー各社のカウンターがなく、詳しい状況はいちいちシャトルに乗って各社のオフィスに出向かなければわからないというところ。最初に向かった National ではやはり Sold-out で、隣接する Hertz、Avis にも問い合わせてもらったところ何れも Sold-out とのこと。次に Enterprise に向かったところやはり Sold-out だったが、こちらは近隣の営業所にも問い合わせてくれて、そこで何とか1台の空きがあることが判明。空港までのシャトルはないが、空港営業所までの送迎はサービスしてくれるとのことで何とか車を確保。不必要に大きい SUV だったが贅沢はいってもおれず、この車で翌日の移動をすることにした。今夜の滞在先の Doubletree にチェックインしたのは 2:30 を過ぎていた。

日本からの仲間と連絡を取り、夕食は手近にホテルに隣接するステーキハウス Gibsons で済ませた。このステーキハウス、シカゴ市内に本店のある本格的なステーキハウスで、十分満腹満足で翌朝の仕事に供えることができた。

8/20: Visit to Waukesha, WI / ORD -> LAX (UA941)

訪問先の Waukesha は Chicago の北約150km、Milwaukee の西にある小さな町で、ORD からは約 2 時間程のドライブ。早朝の渋滞に巻き込まれながらも何とか予定通りに訪問。ばっちり打ち合わせも済ませて、夕方の便に間に合うように帰途に着く。

レンタカー返却前にガソリンを給油したところ、リッター換算で 5km/l 程度しか走っていないことが判明。こんな無駄な車を疑問もなく使っている米国の車事情、何かが間違っている。返却時にレンタカー会社に訪ねたところ、最近はガソリン高の影響でコンパクトカーから先に Sold-out するとのこと。

今回、いろいろと手間が掛かったこともあって、運転含めてかなりヘトヘトに疲れてしまった。

帰りの便は搭乗手続き時にもアップグレードが確定せず、半ばあきらめ状態だったが、搭乗直前ゲートにてギリギリアップグレードが確定。LAX までの飛行も順調で、予定よりも 30 分近く早くに到着したのは今回のトラブル続きの出張の中でも幸いだった。

2008-08-19

Gibsons Bar & Steakhouse, Rosemont, IL

Gibsons Bar & Steakhouse でディナーを楽しませてもらいました。
今回宿泊した空港(ORD)近くのホテル Doubletree Chicago O'Hare Airport に入っている便利なレストランですが、Chicago 市内にも店を構える人気ステーキハウスの Rosemont 店ということで本格的なステーキを楽しむことができます。

昨年、二週間余りこの Rosemont に仕事で滞在した折にも何度か訪れたのですが、今回時間も余りなかったこともあり、また手近にこちらでいただくことにしました。

今回いただいたのは、
  • Doouble Lamb Chops $37.75
  • Asparagus with Hollandaise $9.25
です。

Lamb Chops は Medium Rare でいただいたのですが、アメリカのレストランにしてはかなり Rare に近く、もう少し火を通してもらった方が、骨からの身離れもよくなって、美味しくいただけたかも知れません。次の機会があれば、もう少し火を通してもらうことにします。

Doubletree Hotel Chicago O'Hare Airport-Rosemont

今回の出張で泊まったのがこちら、シカゴ・オヘア国際空港 (ORD) 近くの Rosemont にある Doubletree Hotel Chicago O'Hare Airport です。

仕事でなければ余り縁がなさそうな位置にありますが、プール、ジャグジー、ジムなど基本的なリフレッシュ設備も完備している上に、本格的なステーキハウスも隣接しているので、是非上手に活用したいホテルです。

一応空港との間の無料シャトルも運行しています。

駐車場はすぐ隣のパーキングストラクチャで一日 $11 ですが、出入りするとその都度清算なので注意が必要かも知れません。

2008-08-17

Kado

The Grove/Farmers Marketにある寿司・鉄板焼きのレストランに行きました。お昼は弁当や丼があります。お店は2階にあり、中央のテラス席を挟んで北側が廻る寿司、南側が鉄板焼きとなっていました。北側の廻る寿司に入り、窓際のテーブル席に座りました。グローブでお買い物を楽しむ人たちを眺めていると料理を待つ間も苦になりませんでした。回転寿司コーナーで1人で寿司を握っているのは白人男性。厨房で働く人はヒスパニックが多いLAで珍しいなぁ、と思いつつ握る手つきを見ていました。

お弁当は鶏照り焼き、焼き鮭、とんかつ、チキンカツ等の8種類のおかずから2品選びます。おかずによって$15-$18になります。
仕切りの入ったお皿に選んだメインの焼き鮭ととんかつ、ポテトサラダ、きゅうりの酢の物を入れて運ばれてきました。それにお味噌汁とご飯がついてきます。サーバーの気のよさそうなお兄さんが味噌汁を最初に持ってきました。メインまで待っていたらお汁が冷めそうなので飲むことにしました。お湯を入れて溶かすだけのインスタント味噌汁の味がしました。メインの鮭はステーキグリルで焼かれていました。外側を香ばしく焼き付けて、ぱさぱさになりがちな魚の弱点をカバーしていました。それでも和食の焼き魚には程遠く、ソースをかけ忘れた洋食のグリルフィッシュを食べた感じでした。
とんかつは竜田揚げに近く、パン粉があまりつけられていませんでした。その上、衣にハーブが入っていました。肉の臭みをハーブで消したつもりなのでしょうが、とんかつソースをつけて食べると香りと味のバランスが悪かったです。夫も私もとんかつには辛子とソースをつけて食べます。けれどこのレストランでは辛子は運ばれてきませんでした。薄い肉のとんかつを1センチの細切りにして出されて瞬く間に冷めてしまいました。
お腹がいっぱいでもデザートは別腹。お店に上がる際にもらったデザート無料券を提示するとデザートメニューを持ってきてくれました。メニューに書かれたデザートの種類は日本食のお店で食べるデザートではありませんでした。クレームブリュレに決めました。
盛り付けの美しい本格的なブリュレにうっとりしました。味はこのレストランでご飯を食べることはもうないけれど、デザートなら食べてもいいと思うほどでした。

前日昼間から急にとんかつが食べたいと叫びだして夫を困らせていた私。夢にふっくらとした衣がついた肉厚のとんかつが出てきたほど食べたかったのです。出されたとんかつが期待外れで経込んでいた私を夫は優しく慰めてくれました。私の我儘に付き合ってくれてありがとう。休日の眠い朝からとんかつと叫んで起こしてごめんよ。次回はちゃんとしたとんかつを食べようね。

2008-08-16

La Brea Bakery

La Brea blvdを北上してWilshire blvdと3rd Streetとの間の東側にある小さなパン屋さんです。全米展開中のWhole Foods Marketにここのパンが置いてあります。お店の南側に駐車場がありました。

こじんまりとしたお店で5,6人お客さんが入るといっぱいになってしまいます。ショーケースがイの字に置いてあり、短いケースには焼き菓子とマフィン、長いケースの半分がサンドイッチとサラダ、残りの半分にチーズやソーセージを並べていました。ショーケースの上には、マフィン、アップルパイ、菓子パンがカゴに盛られてありました。壁一面の棚にいろいろな種類のパンが並べてありました。sourdough(サワーブレッド)もcurrunt(スグリ)入り 、ナッツ入り、全粒粉と数えると8種類。田舎パンはライ麦、全粒粉、ケシの実をまぶしたものと6種類。パリで買えそうな本格的バゲット。食べたことがないパン、食べてみたいパンがたくさんあり、注文の順番を待っている時間に決められませんでした。

お店にいたパン職人のおじさんは、細々とパンの素材と内容を確認する私に、嫌な顔もせずにパンの味や特徴を丁寧に教えてくれました。選んだのはパンドゥミと全粒粉サワーブレッドです。おじさんは程よい厚みにパンを切って、袋に入れて渡してくれました。

パンドゥミはトーストせずに一口齧るともちっとした食感で柔らかく、小麦の甘みが引き立ちました。軽くトーストすると香ばしくなり耳がパンの味を締めてくれました。サワーブレッドは酸味と小麦の甘みのバランスが良く、噛むと全粒粉の粒粒がプチプチと弾けました。パン自体に味がありバターやジャムをつけなくても食べられます。私はジャム、夫はピーナツバターをつけて食べました。おいしさが増しました。

他のパンも食べてみたくなりました。

2008-08-14

Wharo Korean BBQ

Lincoln blvdを南下してWashington blvdとぶつかる交差点の南の小さなモールにありました。外観は焼肉屋さんには見えないガラス張りの壁、その周りをテラスで囲っていました。
Wharo Korean BBQ [GoogleMaps]
閉店時間が気になるほどの夜遅くに行ったのに、テーブルは半分以上が埋まっていました。予約をしていてよかったです。迷いに迷って注文したのはカルビ$13.50、豚トロ$11.50、冷麺$10.50、うなぎビビンバ$10.50+$5でした。

お店の人が小まめに見に来て、食事の世話を焼いてくれて助かりました。カルビを持ってきたときは、網の温度を確かめて、野菜で網をこすって慣らしてから、適度な量のカルビを置いていってくれました。冷麺を運んできたときは、麺を切るかどうかを尋ねて、洗った跡のあるハサミでさっくりと4つ切りにしてくれました。石焼ビビンバも美しく具材を盛り付けた姿を見せて、テーブルに置く前にご飯を混ぜるかどうか尋ねてくれました。お願いすると、きちんとご飯を下から起して具がつぶれないように混ぜてくれました。網も汚れたら代えてくれ、代える際には前の残りのお肉やお野菜を移してくれました。お店で働いているのは男女とも若い人でした。英語が通じて愛想よくきびきびとした動作で世話を焼いてくれるので気分が良く食事ができました。

テーブルのコンロは本物の炭が熾してあり、お肉を焼くと油がよい加減で抜けて、炭焼きの香りがついてきます。お肉は柔らかく、カルビには甘ダレとピリ辛ダレ、豚トロにはごま油と塩ダレをつけて食べました。お肉を注文すると薄く切った餅と千枚漬けがついてきて、焼けたお肉をタレにつけて餅や千枚漬けに巻いてたべると口当たりがさっぱりします。
小皿はきゅうりキムチ、大根キムチ、白菜キムチ、モヤシナムル、ロメインレタスの醤油ドレッシングのサラダ、さつま揚げの煮物の5皿がついてきました。キムチは材料ごとに味付けが違うのが分かる適度な辛さでご飯がすすみ、夫に運ばれたお茶碗分まで食べてしまいました。
冷麺にはマスタードソースとお酢がついてきて、好みに合わせてスープの味を調節できるようになっていました。けれどスープそのものがおいしくて、ソースもお酢も使わないまま完食してしまいました。
石焼ビビンバは基本が野菜・ナムルで、牛肉、豚肉、チキン、魚(ツナ)、うなぎとトッピングが選べます。うなぎ以外の味は想像できたので、今回は冒険してみて良かったです。ふっくらとしたひつまぶしとカリカリおこげと双方の良いところ取りとなり、スプーンが止まりませんでした。

一緒にご飯を食べたお友達Sちゃんは気が利いてて、世話を焼いてくれるお店の人の先をゆく気配り上手でした。お肉をタイミングを計りながら焼く一方で、好きだといっていた冷麺をすすり、さらに心地よい会話で場を和ませてくれました。不快な言葉や態度が一切見られない育ちのよさと話題が豊富で幅広い教養を備えている彼女といると楽しいです。

Minorities to be Majority

先日の Minority Report の続編。あまり話題を偏らせたくないのですが、国家レベルの懸案となる興味深い将来予測が出たようなので...

米国の人口比、2042年にマイノリティが過半数を突破と

*元記事は、Minorities expected to be majority in 2050

ワシントン──米国における少数派の「マイノリティ」が、2042年には人口構成比の過半数を突破し、2050年には実質「マジョリティ」になると、米国 勢調査局が7日に発表した統計結果から予測されている。「マイノリティ」が「マジョリティ」になる時期は、2004年調査時よりも8年早まり、米国におけ る「マイノリティ」の増加が急速に進んでいることが明らかになった。

「マジョリティ」は非ヒスパニック系の白人、「マイノリティ」はヒスパニックやアジア、アフリカ系米国人などと定義されている。

国勢調査局によると、米国の人口は現在3億500万人。今後は増加傾向にあり、2039年に4億人を突破し、2050年には4億3900万人に増加すると予測している。

このうち、マジョリティが占める割合は現在66%と過半数を超えているが、2042年には過半数を割り込み、2050年までに46%に減少する見込みだという。

特に、ヒスパニック系の増加が著しく、現在の4680万人から2050年には1億3280万となり、人口比で現在の15%から30%と、米国人の3人に1人がヒスパニック系になるという。

ひとつの国家を構成する民族の人口バランスが急激に変化することにより人々の生活にどのような影響を及ぼすのか?
移民の国として発展してきた米国の歴史を振り返ると、各地域からの民族はそれぞれの個性を出して米国社会の中の役割を担ってきたとみることができます。ある特定の職業毎に代々○○系移民が多かったというのもその一例と捉えることができるでしょう。個々の移民たちは良くも悪くもそれぞれの民族持ち前の特技特徴を活かして米国の発展に貢献してきた訳ですが、裏を返すと半ば強制的(差別的)に社会の中のある特定の役割に固定されている民族もいるというのも事実かも知れません。しかも、時代が変わり産業構造が変わっても、平均的にみると暗黙の内にその分担が成立してきたようなところもあるようです。
そして今、この比率が急速に変わりつつある現状は、果たして時代の変化、産業構造の変化を反映したものなのでしょうか?それとも特定の民族の異常な繁殖率が社会全体のバランスを崩しつつあるのでしょうか?
選挙権も持っていない余所の国のことなので大きなお世話かも知れませんが、仮にも一時的に住人になっている訳で、世界中に影響を及ぼす巨大国家の制御できない変化がちょっと気掛かりでもあります。

2008-08-09

Susina Bakery & Cafe

のんびりゆったりの休日の締めくくりは、女性の癒しのスポットであるスイーツです。
Susina Bakery & Cafe
こちらもcity searchで2位のお店です。平日も休日も夜11時まで開店しています。場所はBeverly Blvd沿いで、La Brea Aveの交差点を西に向かったすぐ南にあります。[GoogleMaps]
夜10時近くに飛び込んだのに、お店は大賑わいで、空席はありませんでした。ショーケースのケーキも選り取りみどり。1番上の段はチョコやイチゴで飾ったスポンジケーキ、2段目はフルーツやナッツを山盛りのせたタルト、3段目は厚さ5センチもあるパイが並べられ、それぞれのケーキの横にはクッキー、ビスケット、チョコレートなどの摘み菓子が山盛りになっていました。目移りして困りました。
選んだのはイチゴ、ブルーベリー、ブラックベリーなどホイップクリームの上にベリーがのったチーズケーキ、ブルーベリーをのせて焼いたカスタードタルト、リンゴたっぷりのタルトタタンです。どのケーキもアメリカのケーキにしては甘さ控えめで果物の味が生きています。ケーキはアメリカサイズの大きな一切れ$5です。
このお店のもう一つのお勧めはスムージーです。氷を全く入れず凍らせた果物をミキサーにかけて作ったスムージーは果物そのものを食べるよりも濃厚な味になります。口いっぱいに広がる爽やかな酸味と甘みが夏の暑さを吹き飛ばしてくれます。

Sa Rit Gol Korean Restaurant

平日の疲れを癒すべく、土曜日はのんびりゆったり、家に居たいものです。勿論、ご飯を作る気もなく、家でごろごろしていたのですが、さすがに1日全く食べないというわけにはいかず、お腹が空いてきました。化粧を含めた身支度が必要な気の張るレストランに行くのは面倒、それでもしっかりご飯を食べたいときは、焼肉が一番です。
city searchの韓国料理番付で2番のこのお店は、Western Aveを南下してOlympic Blvdを東に向かった2本目の道路の北側にある小さなモールの中にあります。韓国語のみの表示で奥まった場所にある小さな間口だからお店を見つけるのに、一苦労かもしれません。[GoogleMaps]

お店に入っても韓国語表示は同じで、メニューに英語を見つけるまで食事ができるのか、冷や冷やしました。
選んだのは豚焼肉$18.50と石焼ビビンバ$10.50です。小さな丸い鉄板にこってり甘辛タレに浸した豚肉がジュージュー音をたてて運ばれてきました。石焼ビビンバも同時に運ばれてきて、早く混ぜなければご飯が石鍋にくっついて食べられなくなってしまうし、その一方でお肉も温かいうちに食べたいと焦りました。
焼肉には銀のお椀のご飯が、料理には小皿と味噌汁がついてきます。小松菜の味噌汁は大豆味噌。小皿はイカキムチ(辛)、白菜キムチ(辛)、小松菜の煮浸し(酸)、わけぎのヌタ(甘)、フルーツサラダ(甘)、モヤシナムル(塩辛)、厚揚げの奴、おきゅうとの8種類でした。甘い、辛い、酸っぱい、苦い、塩辛いの五味が揃った小皿で箸休めをしつつ、お肉と丼を平らげました。ピリ辛ダレのお肉の下には軽く炒めた玉ねぎが敷いてあり、お肉の辛さと玉ねぎの甘さのバランスが良く、ご飯がすすみました。ビビンバはきゅうり、ぜんまい、しいたけ、ほうれん草と牛肉がご飯が見えないほどのせてありました。
二人ともお腹がいっぱいになりました。

2008-08-08

Minority Report

といっても "Minority Report"[IMDb] とは何の関係もありません。単にキーワードが同じというだけでタイトルを付けてみました。こんな記事を見付けました。

「マイノリティ」人口が最も多いのはロサンゼルス郡

(CNN)ヒスパニックやアジア、アフリカ系米国人など「マイノリティ」とされる人口が最も多いのは、カリフォルニア州ロサンゼルス郡であることが、米国勢調査局が7日に発表した2007年調査結果で分かった。

ロサンゼルス郡では、ヒスパニック系が約470万人、アフリカ系米国人が約100万人で、人口の70.9%、700万人以上が「マイノリティ」だった。

同郡のヒスパニック人口は、全米一。その他の人口は、非ヒスパニック系の白人は約290万人で、アジア人が140万人、米先住民が14万6500人となっている。

*元記事は、Report: L.A., Texas counties most diverse in U.S.

ロサンゼルス郡[Wikipedia]というのはロサンゼルス市を中心に広がる米国最多人口約1千万を有する行政区域です。

こちらに移り住む前から米国の他の地域と比べてもかなりマイノリティ比率が高い地域だと感じていましたが、デモグラフィックな数字としてはっきりと証明されたようです。

ロサンゼルス市単体だとどんな数字になるのかも興味深いですが、この異常に高い数字はこのロサンゼルスという地域を良くも悪くも特徴付けていることは間違いないでしょう。どのような特徴があるかはこのブログの中でも彼方此方で触れると思いますが、全く異なる文化背景の人種がこれだけ入り混じって生活していると、確かに良いこと、面白いことも多いのですが、不快な出来事も多いのも覚悟して生活しなければなりません。

まぁそうは言いながらも、日常的にいろいろな刺激が多いこの生活環境を、こちらにいる期間、自分自身もひとりのマイノリティとして噛み締めながら生活をできればと思う次第です。

2008-08-07

Mamma Mia!

定例の Century City で連れ合いと待ち合わせ。大ヒットミュージカルの映画版 "Mamma Mia!"[IMDb] を観てきました。

映画版ならではの醍醐味。懐かしの ABBA の名曲の数々を Meryl StreepPierce BrosnanColin Firth というの豪華な顔ぶれが歌って踊っての大サービス。

しかし、比べるものではないと思いながらも、ロンドンで観た舞台演出と比べると違いは歴然でした。平坦なスクリーンの向こう側でいくら盛り上がられても、舞台演技の立体的な生の迫力と比べると興奮度は10分の1くらい。

ストーリーに対する配曲も舞台演出と比べると今ひとつ乗り切れず、舞台で感じた鳥肌も立たずじまいで終わってしまいました。やはりミュージカルの良さはスクリーンには収まり切らないのでしょうかねぇ…

マンマ・ミーア!

原題「Mamma Mia!」
海に浮かぶ小さな手漕ぎボートが小さな島に近づくシーンで始まりました。
澄んだエメラルドグリーンの広い海にぽつんと浮かぶ島はごつごつした岩でできています。岩にへばりつくようにして立てられた小さな家々が見えます。大自然の中では、人間がちっぽけな存在です。
1年中温暖な気候に恵まれたエーゲ海の島に住む人々は、自然と共存しています。島で採れる食糧は限られていて暮らしぶり質素です。けれど都会よりもゆったりとした時間が流れていて、美しい景色と爽やかな風に守られた人々の表情をみると、心に栄養がいきわたった豊かな暮らしをしていることが見れ取れます。
花嫁は家の門を出るとロバに乗せられて、丘の上にある小さな教会を目指します。教会では村人が参加して花嫁と花婿の門出を祝います。結婚式のご馳走は丸ごと焼いたチキンとサラダ。豪華な晩餐はなくても、友人、親兄弟、村人皆から祝福を受ける披露宴は結婚する二人にとって思い出に残るでしょう。
映画全編を通してギリシアの観光ビデオを見た気分になり、ギリシアに行きたくなりました。

ミュージカルでは主人公はソフィアでした。母子家庭に育った彼女はマリッジブルーになります。そこで母親の日記から父親の可能性のある3人の男性を結婚式に招待します。イギリスの貴族、大会社の社長、ヨットで世界をめぐる自由人と特色のある3人の男性から愛する女性から生まれたソフィの父親になりたい宣言を受けます。自分の生い立ちを振り返り自分が望まれてこの世に生まれてきたことを知り、理想の家庭を築こうと心に誓います。ところが、映画では主人公は母親のドナでした。ドナは女手一つで貧しく質素な暮らしだけど愛情いっぱいに娘を育てました。純真で心優しく素直な娘になったソフィアを手放す嬉しくも切ない思いが映画のそこここに散らばります。そして娘にはドナの人生を歩まず1人の愛する男性と添い遂げて欲しいと願います。メリル・ストリープがThe Winner Takes It All を岸壁で切々と歌い上げたシーンが山場でした。

メリル・ストリープはこのマンマ・ミーアでアバの人気曲のほとんどを歌い踊りました。シリアスな演技から、コメディ、そしてミュージカルまでこなす彼女はまさにマルチ・タレント。メリルには不可能という文字はないのでしょうか。40歳を超えても第1線で活躍する女優は数少なく、プライベートでは4人の子供の母であり、ハリウッドには珍しく離婚歴がない。女優(仕事)と母と妻と2足以上のわらじを履き続けています。メリルは現代のスーパーウーマンです。

007ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンとブリジット・ジョーンズのコリン・ファースも歌い踊らせた製作者は、どうやって彼らを説得したのか知りたいです。

2008-08-03

The Dark Knight

公開興行収入記録で話題になりましたが、そろそろほとぼりが冷めただろうということで、"The Dark Knight"[IMDb] を観てきました。

Christian Bale による Batman シリーズ第二弾、Heath Ledger の遺作ということでも話題になっていますが、アクション娯楽作としては二時間半という長編に仕上がってしまい、テーマの重さ暗さも手伝って、一部の若年層には最後までじっと座ってみる我慢の限界を超えてしまっていたようです。

テーマとしてはダークヒーローの苦悩を正義とは何か?ヒーローとは何か?という視点で問い掛けるものでしたが、後半はあまりに問い掛け過ぎて、アクション娯楽作にしてはちょっとしつこく長く暗くなり過ぎてしまったようです。

今回の悪役はお馴染みジョーカーであることは予告編からも周知の事実でしたが、物語の中盤でもう一人のお馴染みの悪役○○登場の伏線があり、次回作につながるのかと思いきや、そのまま一気に暗いテーマにはまり込み、これまでの作品では有り得なかった△△を死なせてしまうなど、娯楽作品としては如何なものかというしこりの残る仕上がりでした。

とはいえ、Heath Ledger のジョーカー怪演ぶりは Jack Nicholson のジョーカー役を上回るものだったと評価したいと思います。

Gordon Biersch Brewery Restaurant, Burbank

カリフォルニアはベイエリア生まれのビアレストラン。
Gordon Biersch Brewery Restaurant の Burbank 店 [GoogleMaps] は我が家の庭(?)のお気に入りのカジュアルレストランです。

Gordon Biersch といえばスーパーでも瓶詰めのモノを2、3種類は入手できますが、この直営レストランでは常時6種類のオリジナルビールをタップ出しで楽しめます。今日は季節モノ Sommergold と定番 Märzen を楽しませてもらいました。

このお店のうれしいところはビールにぴったりの料理の数々。Asian Fusion を意識した料理はどれもハズレがなく、毎回どれに挑戦しようか迷うのがお楽しみのひとつです。今回は以下の二つを楽しませてもらいました。

Shrimp and Crab Tower こちらは定番メニューにない季節限定メニュー。ピザの真ん中にエビとカニがアボカドとあわされてトマトの上に文字通りタワーになって出てくる前菜です。Sommergold がぐんぐん進む一品です。
Cajun Pasta Andouille Sausage, Grilled Chicken and Shrimp, and Louisiana Spices with Fettuccine in a Tomato Cream Sauce 16.25 アメリカのレストランでパスタなど滅多に頼まないのですが、ケイジャン(米国南部のスパイシーな地方料理のジャンル)という文字に引かれて注文。ケイジャンスパイスが程よく利いた Märzen にもぴったりの一品です。

今回も店員の応対も心地よく、満腹満足のひと時でした。